2012年7月30日月曜日

アンパンマンミュージアム

先日、休暇を頂いて家族でちょっと遠出をしてきました。
目的地は、高知にある「アンパンマンミュージアム」。


大人でも楽しめる、との噂を聞いて、高速道路に乗っていざ高知へ。

息子に「アンパンマンに行くよ」と伝えると、
何かスイッチが入ってしまったらしく、
道で見かけるアンパンマン風の丸い看板を指さして「アンパン」と言いだすハシャギぶり。
アンパンマン関係の何か楽しいことがある、ということは理解している様子。

途中グズりながらも、無事到着。

入館するや否や「アンパン!」と声を上げながら床下に展示されているアンパンマン等に首ったけ。

バイキンマンのコーナーは、その暗い照明が怖かったらしく、すぐに逃走。
パン工場のオーブンの中を模したコーナーも、
その赤く照らされた異様さに怯え、逃走。

壁に埋め込まれたクルクル回せる「何か」が気に入ったらしく、
そこらじゅうのそれを延々とまわし続ける彼。
親として、息子が楽しそうなのは本当に良いですが、
同時に、いつまで続くかわからない事の恐怖を知ったのでした。

アンパンマンの声が聞こえてくる電話にかなり興味を惹かれた様子で、
しばらくアンパンマンと話をしていました。

僕、アンパンマン!』と電話の向こうのアンパンが言うと、
「アンパン!」と律儀に返す息子。
あとは、なぜか難しい顔をしながら「う~ん。うん。うん。」と、
あいづちらしきものをうっていました。

帰りは、妻も息子も疲労困憊で、
道のりの半分以上寝てました。
よかったよかった。



アンパンマンミュージアムは、地下1Fから4Fにわたる、
縦方向に広がった建物です。
階段を上ったり下りたり、高低差があります。

館全体を歩いて気づくのは、
上の階は暑くて、下の階は涼しい、ということ。
暖かい空気は軽いため、上に上がっていくというのはよく知られたことです。
さらに、入ってすぐのホールのように大きなガラスで覆われた空間は、
外からの熱が多く入ってくるため少々温度が高め。


ではここで、住宅だったらどうでしょう?
広いリビングに吹き抜けを作り、
吹き抜けの高さいっぱいに窓があるような時、部屋の気温はどうなるか?

夏でも冬でも、吹き抜けの天井近くの気温は否応なしに高くなります。

夏は、そのまま二階の気温が高くなってしまうので、
できるだけ吹き抜けの上下の気温差を平均化したいところです。
天井に付けるファン、シーリングファンを利用すれば、
リビング中の空気を上下方向にかき混ぜてくれるので、
上下の温度差が緩和されます。
扇風機を下から上に向けて動かすのも、効果があります。
とにかく、上にたまった暖かい空気を出来るだけ拡散させるように、
扇風機や設備を使ってやればよいのです。
おっと。もちろんエアコンは必要です。

冬、二階ばかりが暖まり、一階は寒くなってしまいます。
これまたシーリングファンや扇風機が効果ありですが、
床暖房も、吹き抜けには相性が良いです。
立ち上がりが遅い、というデメリットもありますが、
タイマー運転をしたり、運用の仕方を工夫すればカバーできるレベルだと考えます。


そんなことを考えつつのアンパンマンミュージアムでした。
子どもはもちろん、大人も楽しめる場所だと思います。


コラボハウス一級建築士事務所
高垣吾朗



2012年7月17日火曜日

エアコンとエコキュート


「ヒートポンプ」

という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
給湯のこれから(1)(2)(3)でもチラホラ出てきていますが、
熱を運ぶポンプ、ヒートポンプ。
これはいったい何なのか?

エアコンとエコキュートはこの「ヒートポンプ」を利用することで
非常に効率よく熱を得ることができます。
具体的には、1 の電気エネルギーで 3~6 の熱を得る事が可能です。
そんな魔法みたいな話、あるのか?と思うかもしれませんが、本当です。



気体は、外との熱の出入りが無い状態で圧縮して気圧を上げると温度が上がり、
その逆に、外との熱の出入りが無い状態で膨張させて気圧を下げると、
温度が下がる性質があります。

エアコンでは、 「R410A」という名の気体(冷媒)を管の中に閉じ込め、
圧縮して高温になった部分を利用して暖房に、
膨張させて低温になった部分を利用して冷房にしています。
※エコキュートの冷媒は二酸化炭素

このしくみ(ヒートポンプ)を動かすには、
外気を送り込むファンと圧縮機に電気が必要ですが、
それらに必要な電気を1とした場合、
得られる熱は 3~7 になります。

したがって、機種や条件によって異なりますが、
消費する電気の3倍から7倍の熱を得ることができるわけです。


以上がヒートポンプのしくみです。


ここで比較のために、ガスや灯油を使った暖房を考えます。
冷房は基本的にエアコンしかないので比較できません。



ガスや灯油を燃料として暖房すると、
1 の燃料からは、どんなに頑張っても 1 の熱しか得ることができません。

電気を使った暖房の場合でも、
ホットカーペットや電気ヒーター(電熱線が赤く光るようなタイプ)は、
ガスや灯油と同様に 1 のエネルギーからは 1 の熱しか得ることができません。

これらの例を考えれば、
ヒートポンプを利用したエアコン暖房がどれほど高効率なのか、
理解していただけると思います。



エアコンは確かに高効率な暖房機ですが、
快適性を高めようとすると、他に検討すべき点がいくつか出てきます。
それはまた別の機会にお話ししようと思います。


コラボハウス一級建築士事務所
http://collabohouse.info/index.html
高垣 吾朗









2012年7月13日金曜日

ドコママ 住まいづくりセミナー

少々更新が遅れていましたが、実は言い訳があります。
ドコママさん主催の住まいづくりセミナーに参加してきました。





















この発表準備のため、更新が滞ってました...

以上、言い訳終わり。


住まいづくりセミナーでは、子育て世代の奥様方を中心に、
家についての勉強会をしてきました。

全16項目ある質問事項から気になるものを選んでもらって、
高垣が答える、という形式で進めました。


一部資料に間違いがあってちょっとつまずいた場面もありましたが、
そこそこだった、かな?
もっと時間があれば色々と説明出来るなあ...と思いつつも、
時間制限もあるので、出来るだけ短く、簡潔に話すよう心がけましたが、
説明不足、消化不良になっていなかったでしょうか?
聞きに来てくれたお客さんたちはどうだったのか?
気になるところですが、
とにかく、少しでも家づくりの参考にしてもらえれば嬉しいです。

それよりもなによりも、問題は...止まらない汗....
高垣は暑がりな上に、喋りでテンションが上がると体温が上がってしまい、
もう汗だくです...
これはもう変えられない体質というやつでして。

次回の住まいづくりセミナーにも出る予定です。
それまでに、より分かりやすい説明ができるよう勉強しようと心に決めた昼下がりでした。


コラボハウス一級建築士事務所
高垣 吾朗

2012年7月7日土曜日

冷房とドライ


冷房運転とドライ運転、どちらが省エネ?
という話をします。

まずは運転の仕組みと消費電力。









冷房運転は「温度を下げる」動作のみ。
ドライ運転は「温度を下げる」動作に
「それ以外の処理(再加熱を含む)」が加わるため、
単純な消費電力は除湿の方がやや高くなります。

一方で、人がどう感じるか?





湿度を低下させると体感温度が下がるため、
例えば冷房運転で快適さを感じるには26℃設定が必要なところを
ドライでは28℃設定で快適になる、という効果があります。

それではどちらの方がお得なのか?


高垣家での実験結果は、ドライ運転の方が涼感と電気代のバランスが良いです。
冷房の場合28℃設定では足りませんが、
ドライでは28℃設定でもかなり快適です。
そして、「快適」な環境を作るために必要な電気代はドライの方が安かったです。

ドライ運転時の「それ以外の処理(再加熱を含む)」は、
各メーカーが色々と工夫をしていて効率が良くなっているので、
ドライ運転時の電力のプラスアルファは、かなり小さいのです。


数字で説明しようとすると、
「潜熱」「顕熱」の理解・説明が不可欠ですが、
それはまた後日。


今日の段階での結論は、
ドライの方が電気代オトク、です。



コラボハウス一級建築士事務所
http://collabohouse.info/index.html
高垣吾朗




2012年7月2日月曜日

給湯のこれから(3)

7/16(月)に一部修正しました。エコキュートの導入費用が原価表示されていました...

「給湯のこれから」第3弾です。

第1弾↓

第2弾↓

前回は導入費用もランニングコストもエコキュートが良いという結果でしたが、
考えるべきことがいくつかある、と釘を刺していました。

諸手を上げて大歓迎したいところですが、
なかなかそうもいきません。

エコキュートの場合...
 ■ガスが使えない
 ■給湯量に上限がある
 ■昼間の電気代が高い(2割増し程度)
 ■停電になると全滅

人によってはデメリットでもない事もあるかもしれませんが、
他にも選択肢があれば、色々と検討できるはず。

ということで、リンナイの出しているハイブリッド給湯器、EcoOne。
ヒートポンプ給湯機とエコジョーズのハイブリッドです。

エコキュートと比べたEcoOneの特徴は、
 ■ガスが使える
 ■エコジョーズでカバーするので給湯量に上限は無い
 ■電気代は24時間一律(深夜電力割引は無し)
 ■ガスがあれば停電時でも運用可能
 ■一次エネルギー効率が高い

ただし、
深夜電力割引が無い分、ランニングコストはEcoOneの方が高くなります。
給湯にかかるお金は、エコキュートが 1500円/月 程度に対し、
EcoOneは 3000円/月。
導入費用も、エコキュートが50~60万円に対し、EcoOneは60~70万円とちょっと高いです。

「ガスが使いたい」
「停電時に全滅は嫌」
「使用する湯量をいちいち気にするのは嫌」
と思われる場合はEcoOneが良いです。

「ガスいらない」
「とにかくランニングコスト安い方が良い」
「停電なんてそうそう起こらない
と思われれば、エコキュートになります。

ここで、温水式床暖房の導入を検討している場合はさらに検討が必要です。
温水式床暖房は結構な量のお湯を必要とします。
エコキュートでは、夜間沸かして溜めておいたタンクのお湯では足りない可能性が高いです。
EcoOneは都度お湯を作ることが可能なので、お湯が足りない、ということはありません。
このあたり、詳細に検討する必要がありそうです。

これまた次回に。


閑話休題


先日、給湯機について詳しく知りたいとのお客様からの要望を受け、
説明させていただきました。
入門としてはそこそこ分かりやすい資料ができたと思います。

どのような給湯器があるのか?
それらはどのような特徴があるのか?
今はどれがお勧め?

ということを理解して頂けると思います。
興味のある方は担当設計士までお問い合わせください。
高垣が説明に飛んでいきます。


コラボハウス一級建築士事務所
高垣 吾朗